言いたいことをたまに発散させるブログ

パパであり、Web系SEである人間がただただ思ったことを書くブログ

パパが育児に消極的になる理由を考えてみた

育児系のネット記事を読んでると、ときどき「夫が育児に協力的じゃない!」と嘆いたママの話が出てくる。どのくらいの人が同じ悩みをもっているかわからないが、多かれ少なかれいることには間違いないだろう。

 

こういう記事を読むと「自分はちゃんとしなきゃな」と思う一方で、同じ男性として非協力的な夫の気持ちを考えてしまう。女性側の言い分だけが紹介されがちなので、男性の言い分(言い訳)も聞いてやってよ、って思う。でもそんなことが公になれば当事者同士は喧嘩になるし、紹介した記事も荒れる可能性があるので明るみに出さないほうがベターなんだと思う。

 

なので、そんな見えない部分を私なり考え、育児や家事に消極的になってしまうパパが誕生してしまう理由を書いてみる。

※専門家ではないし、何の統計データも基にしてない個人的な考えである。

 

①育児のレベルの差による遠慮

育児、というか赤ちゃんとの関わりはパパとママでスタートラインが違う。自分のお腹にいたこと、出産後の入院や産後の指導というだけでママのほうにアドバンテージがあるのは明らか。それに加えて育休の取得、里帰り出産を考えれば早い段階から赤ちゃんと関わる機会に差がある。

 

私自身、里帰り出産ではなかったこともあり、出産に立会い、入院中はほぼ毎日面会にいき、妻と子が退院する日から仕事は1週間の休みをもらったが、その短い期間で育児や家事のキホンを経験することができた。その結果、いまでも不器用なりに赤ちゃんや妻の世話ができていると実感している。

 

しかしこれは比較的「育児によく関わった」ほうの例であろう。パパが出産に立会えない、休みがとれない、里帰りしているというのはよく聞く。

(後に書いているが、里帰り出産が悪いとは思っていない)

 

パパが赤ちゃんと関われない一方でもママは確実に成長しているから、数日、数週間もたてばレベルが全然違ってくる。

 

レベルアップに遅れたパパからしたら、慣れた手つきで赤ちゃんと触れ合うママに育児を任せたほうが(短い目でみたら)夫婦ともに苦労せずに済むと感じて消極的になるのではないだろうか。

※例えば、ママが子どもを泣き止ませたのにパパが手を加えたことで泣かせたらママはイラつくかもしれない。であればパパは何もしないほうがいいかな、っていう感じ。

 

②育児を教わることへの壁

スタートラインで差があるのは(その差の大きさは異なるが)どの夫婦も同じ。なので一緒に育児をしていくには、一緒に成長するとともにレベルの差をある程度縮めなければならない。

 

では、レベルアップの遅れたパパをレベルアップさせる方法を考えてみると、もちろんママから教わることが手っ取り早い。何より育児の方針や手法も夫婦間で統一させるという意味でベストだろう。ただこの方法には壁があると感じている。

それは、夫婦にとって「教える(教わる)」という行為が不自然な場合があるからだ。ちょっと難しく考えすぎかもしれないが、「教える(教わる)」にはそれ相応の関係を前提としている場合が多い。学校の先生と生徒、先輩と後輩のように。しかし夫婦は縦の関係では決して成り立たず、お互いを同等とした関係であるが故に、かえってスムーズにいかない。

 

私の意見を、ひとりの男性側の意見として、妻から何かを教わるというのはどこか気持ち悪く感じる。なぜかと聞かれるとよくわからないが、プライドのようなものが邪魔してるのか、妻にはやっぱりカッコいい姿を見せたいので教えてもらうこと、さらには教えてもらったのにできないことを本能的に避けている。それに妻も人に教えるプロではないので、教える際の姿勢ややり方に(教わる側でありながら)気持ち悪さを感じるときもある。あと自分の性格としてマイペースに、試行錯誤しながら物事を理解したい性分なのでそれも影響してるかもしれない。

…とまぁ、私自身の言い訳を書いてるだけだが、言いたいことは「教える(教わる)」というのはそんな単純じゃないということ。もちろんスムーズにいく夫婦もあるだろうけど、いかない夫婦もあって当たり前。

 

理由は一旦ここまで。昔よりマシといえど、パパが当たり前のように育児に関わる時代はまだ来てない。プレママは、自分の夫が育児や家事をすると簡単に思わないほうがいい。

(ちなみにパパ自身が本当にどーしようもない人間であれば話は別)

 

次に、逆に育児に関わるパパになるにはどうすればよいか書いていく。

 

パパも産後すぐに育休を取得する

極論ですが、まずはこれが一番だろう。いまだに育休取得率が低い日本ですが、これが変わらない限りこの問題の根本解決にはならないので、日本全国の皆さんで社会を変えていかなければならない。

 

出産を立ち会わせる

出産を立ち会うかどうかは夫の意向に委ねられるが、妻を含めまわりの人間はできれば立ち会わせるように仕向けるべき。逆に立ち会わなかった場合は、出産のときのあれこれを妻が興奮気味に話すのを聞くことになるので、熱の差を感じることになる。こういう一瞬一瞬に感じる差はその後の行動にも影響するので、父親自身も「熱く」なるためにも、立会いという貴重な体験をしておくべきである。

 

里帰り出産を避ける

日本では比較的主流な気がするが、以前ネットで読んだ記事では、外国人からするとあまり馴染みがないそうな。ふたりの子どもなのでふたりで育てるべき、という理由だそうだ。(里帰り出産を選択する理由には社会的背景があるが、そのあたりは話の本筋ではないので省略)

 

里帰り出産をして夫と離れてしまうと、それだけ夫がパパとしてレベルアップする機会を失い、ママのレベルだけが上がる。前述のとおり、一度できたレベルの差を埋めるのは単純な話ではない。

勘違いしてほしくないが、私自身は里帰り出産が悪いとは思ってない。メリットは当然あるのでひとつの選択肢としてありだと思う。ただ単純な理由で里帰り出産を選んでしまわず、デメリットとしてパパの成長が遅れることを頭に入れておくべき。1日1時間でも夫が赤ちゃんに触れられるのであれば、その方法を模索したほうがよい。

 

以上、ここまで書いてみたが、各家庭の事情はさまざまなので、それぞれに合った出産・育児パターンがあるのは重々承知していて、それぞれのやり方を批判するつもりは毛頭ない。

 

あくまでベストと思うのは、パパとママが一緒に育てること。そしてそのためにパパが育休を確実に取得する世の中になるのが理想というのが、私の意見である。