言いたいことをたまに発散させるブログ

パパであり、Web系SEである人間がただただ思ったことを書くブログ

将来子どもをもつ可能性がある人に再認識してほしいこと

「子ども作る前に(or 結婚する前に)アレやっといたほうがいいよ」みたいなことを言う人がいるが、家庭をもつと昔はなかった制約って結構あるはずで、じゃあ具体的に何があるんだろうかっていうことで、自分の経験をもとに洗い出してみた。

ちなみに、制約っていうのは男女(夫婦、パパママ)ともあるし、数もほとんど変わらないと思う。もしも妊娠しない俺には関係ないとか思う男性がこれを見てるなら即刻認識を改めるべき。大した覚悟や知識もないのに子どもができてから制約ばかりの現実にお互い不満タラタラでは夫婦仲は悪くなるし、最悪の場合離婚して親権をとられ子どもにも会えず養育費を支払うとかいう未来を招く可能性だってあるので、きちんと真面目に考えてほしい。

 

 

妊娠中の制約

タバコ、酒

知ってる人からすると常識に感じるが、結構知らない人もいる。お腹の赤ちゃんはママの血液から栄養をもらって大きくなるが、ニコチンやアルコールはその働きを悪くする。

生活していると他にも有害な物質を摂取するし、そしてある程度は赤ちゃんに悪影響を与えないようにママのカラダはできている。ただニコチンとアルコールは、吸ったり呑んだりすると大量に摂取するので自制する必要がある。

妊婦が控えるのは当たり前だが、その夫も控えるべき。例えば、お酒が好きな妻が自制してるのに夫が遠慮もせず飲んでるなんて空気読めなさすぎるし、タバコも外で吸ったからといって服についた臭いとかがつわり中の妊婦の殺意を招くので、断酒断煙の覚悟をもってほしい。(上のはあくまで一例なので、タバコ・酒好きの人は妊婦への影響やどんな夫婦間トラブルがあるか自分で調べろ)

居酒屋(喫煙席)、飲み会

タバコと酒がダメなんだから当たり前だが、ここであえて挙げているのは"付き合い"があるからだ。多くの人は飲み会を楽しんでおりストレス発散にもなっているがその機会が失われる。夫も、妻が自制しているのに遠慮しないやつがいたらこの世から消えてほしい。

飛行機での旅行

時期にもよるが、経過も安定していて中期くらいまでなら問題ないと思う。ただしエコノミー症候群には要注意。後期になると生まれるかもしれないというリスクが付きまとう。例えば旅行先で容態が悪化して入院が必要になったら現地の病院で入院・出産しなければならなかったりするので、産前休暇は暇だから旅行だー、なんて呑気に考えないほうがいい。医師の許可も必要になる。

休日の時間

当たり前だが、定期的に検診にいく必要がある。後期になると1〜2週間おきになることも。原則、夫も同伴すべき。←少しでも行動していかないと父親になる自覚が芽生えない。

夫婦生活

むかし「ブラックジャックによろしく」を読んだときに、不良みたいなやつが妊娠中は受精することはないから【自主規制】してもいい、みたいな発言をしてる場面を見たがとんでもない。感染症のリスクがあるし、そもそも行為自体が母体に負担がかかるので非常に危険。妊娠期間中の営みはNG。男がこの期間に不倫する話を聞くが、自ら人生に汚点をつける意味がわからない。

運動

これは基本的にママだけ。カラダへの負担は避けるべき。もしも夫婦で一緒にやってるスポーツがあったら一緒にできなくなるね。

寿司

赤ちゃんへの水銀の影響もあるが、ママ自身が食あたりでも起こすと栄養がとれにくくなることも想定しておかなければならない。

コーヒー

コーヒーが好きな方、飲むと落ち着くのはわかるがカフェインも赤ちゃんにはよくない。最近はデカフェも簡単に手に入るので活用したい。

 

細かく書いていくと他にも避けるべきもの、控えておくべきものはある。ちょっとくらいいいじゃん、という感じで楽観的に考える人もいるが、赤ちゃんに何かあったときのことを想像し自分の行動を振り返って後悔しないか、よく考えながら生活してほしい。

 

産後

タバコ、酒

授乳期のママは当然控えるとして、パパも奥さんへの配慮を忘れないように。ベロンベロンに酔うなんて有り得ない。

居酒屋(喫煙席)、飲み会

パパに関しては妊娠中よりシビア。産休中のママは3時間サイクル(+イレギュラータスク)で生活する赤ちゃんと一緒にいてほとんど自由な時間はない。仕事で帰りが遅くなるのはまだ理解を得られるが、呑んで遅くなるなんて理解してもらえるはずがない。もちろん一切禁止というわけではなく、コミュニティーのなかの礼儀として(例えば自分が主賓の歓送迎会など)参加せざるを得ないときもあるかもしれないが、きちんと奥さんと相談し、配慮のある行動を取るべき。

服の生地

これは制約というより筆者が気を使った部分。赤ちゃんの肌ってスベスベな印象があるが、実は荒れやすい。(というより荒れたときにすごく可哀想に思えてくる)個人差はあると思うが、抱っこしたときのことを考え、基本的に綿100%の服を着るようにしてるし、そういう基準で服も選ぶようになった。

洗濯用洗剤

これも気を使った部分。子どもが生まれるまで気にもしなかったが、赤ちゃんに優しい洗剤(無添加)が売られている。赤ちゃんが生まれるまでの買うものリストとかを調べたときにも挙げられるもの。ちなみにうちは一時期、大人のものと子どものものを分けて洗濯していた。

旅行(気軽なものも含む)

これは勇気と体力と計画性次第。車で赤ちゃんがグズらないか、電車にベビーカー乗せて嫌がられないか、旅先のレストランに赤ちゃんを入れても問題ないか、オムツが汚れたときに変えられる場所はあるか、赤ちゃんの機嫌がいい時間帯に行動できるか、赤ちゃんの世話ばかりでも満足に旅行を楽しめるか、などなど不安要素がたくさんあって気軽に旅行ができないことを認識してほしい。ちなみに筆者は、前はそばを食べるためだけに夫婦で弾丸で軽井沢にいったり、うなぎを食べに浜松にいったりしたが、当然いまはそんな勇気はない。

転職活動

仕事と育児で準備する時間もなくなるし、なかなか活動しにくくなる。また転職すると給料が下がりがちなのも抵抗がある。

貯金

赤ちゃんが生まれるとどれだけ出費が増えるんだろうか。少なくとも児童手当では補いきれないだろう。ベビーカー、抱っこ紐、ベビーベッド、チャイルドシート、オムツ用ゴミ箱、オムツなどの消耗品、ミルク、ベビー服などなど、他にも成長に合わせて増えるものもある。将来に向けて(子どものために)貯金はしなければならないと思うが自分が自由に使える貯金はほぼ貯められないだろう。

夫婦生活

産後1〜2ヶ月(産褥期)以降であれば夫婦の営みもできなくはない。しかし、子どもができることはセックスレスになりやすいのは事実。

趣味(ゴルフ)

やっぱり休日にパパが1人で趣味を楽しみなんてあり得ないです。家でできる趣味だったとしても1人で没頭できると考えないほうがいい。赤ちゃんの世話は誰がするの?

買い物や食事の贅沢

貯金ができない話と似てるが、まず金銭的な面で贅沢を避けがちになる。(ストレス発散の意味でもたまにしたほうがいいけどね!)筆者の場合はブランドとか、持っているとステータスが上がるものとかは探さなくなった。食事に関して言うと、例えば品のあるレストランに赤ちゃんを連れて行けない。ただ外食が減るかと言われればそうではない。育児で疲れるのでそこは安くアウトソーシングしたほうがいいと考えてる。(ガストとかによく行くようになった)

模様替え

考えれば当たり前のことだが、家の中には子どもに危険なものが多い。家具の角や、誤飲してしまうような小さいものなど。コンセントも全部蓋してる。使える家具は限られるし、怪我をさせないための工夫もしなければならないが、認識すべきことは子どもが成長するに連れて気をつけるべき箇所が増えてくることだ。

睡眠

乳児は3時間サイクルで寝る→起きる→ミルクを飲む→寝るを繰り返し、たとえ夜中だろうと起きる。少し大きくなっても夜泣きがはじまる。それに大人と違って寝ようという意志をもって眠りにつかないので、基本的には親が寝かしつけないといけない。一番大変なのは中途半端に寝て夜中に起きてしまったとき、赤ちゃんの目が覚めてしまうと寝てくれず逆に遊ぼうとしたりすることだ。

さらに大きくなっても子どもは早寝早起き。休日といえど平日と同じ時間に目が覚め親を起こしにくる。親自身の睡眠時間を確保するのが大変である。

ラーメン

日本人の多くはラーメンが好きと勝手に思っているが、(個人経営とかの)ラーメン屋は赤ちゃんを連れて行きにくい場所のひとつ。席はカウンターしかなかったり、子ども向けのメニューもない。(勝手なイメージだが)客層も子どもに寛容的ではない感じがする。筆者は、昔は美味しいラーメンを食べに出かけたりもしたが、いまは家やフードコートでしか食べないようになった。

美容院

全く行けないなんてことはないが、行きにくくなったことのひとつ。髪を切っている間は子どもを置いてけぼりにしたり預けないといけないので、独身時代とは勝手が違う。もちろん夫婦で協力してどっちかが家で子どもの面倒をみるということもできるが、子どもが小さいうちはママっこになりがち(個人差あり)なので、パパと大人しくお留守番できるかどうかも不安要素になる。(まあ美容院に限らずお留守番できるようにならないと困るが…)

友人の結婚式

招待されればもちろん行きたいけれども気軽に行けなくなるのも事実。両親がともに招待された場合に子どもはどうするか、片方が招待された場合に大人しくお留守番できるか。子どもを連れていく選択肢もあるが、外出時の荷物が多くなる。それに子どもってよく体調を崩すので最悪の場合はドタキャンせざるを得ないことも考えなければならない。子どもの世話を理由に結婚式を欠席することもあるので認識しておきたい。

"話題の"

筆者が一番感じた制約。メディアで取り上げられる話題のグルメ、イベント、映画などなど、軽いフットワークで追うことができなくなる。筆者の場合、子どもが生まれた直後に「君の名は」や「シンゴジラ」が話題になったが、結局その年は見れなかったし、以前はたまに参加していた東京ラーメンショーなどのイベントにも参加できなくなった。

 

赤ちゃんが生まれたあとだと時間の制約が多いので、大事なのは夫婦で協力すれば制約を減らせるということ。子どもがある程度自立すれば個人的に使える時間も増えてくるだろうがそんなのは産後10年くらい先の話。

 

こんな風に書いていくとあたかも子どもが生まれると良くない変化しか起きないように見えるが、筆者自身の体験としては、子どもが生まれてから新しい出会いも増えたし、それまでの生活では気づかなかった発見もあった。子どもの成長を見るのはすごく楽しいし、子どものためにいろんなアンテナも張るようになって自分自身が人として成長したとも感じる。

もちろん、それまでの"自由"な生活と子育てを両立させることはできないが、子育てに取り組むことでしか得られない経験や充実感があることを忘れないでほしい。