言いたいことをたまに発散させるブログ

パパであり、Web系SEである人間がただただ思ったことを書くブログ

バカな大人ほどゆとり教育がダメという

私はバリバリのゆとり世代。たしか小学校高学年くらいから土曜日の授業がなくなったのを覚えている。当時はまだガキんちょだったのでゆとり教育に関するニュースなどに興味はなかったが、大人になっていくにつれて、世間の注目を浴びていた時期に学生時代を過ごしていたと気づいた。今年はゆとり世代がテーマのドラマも話題になった。

 

掲題のようなゆとり教育の誤解について述べた記事は結構あるので、いまでは多くの方がゆとり教育を理解されてると思うが、ゆとり世代である私なりに思うことを書いてみる。

(なお、私は文章を書く力も、論じる力も不足してるが、決してゆとり教育によるものではなく、単にセンスがないだけである。)

 

学力低下の原因になった証拠なんてない

学力テストとかの結果を見て、ゆとり教育学力低下を引き起こしたと言われている。たしかに授業時間は縮減されたりしてるので、学力低下につながる可能性はあると思う。ただ調査でわかるのは「ゆとり世代では学力テストの結果が低下した」という事実だけ。私の世代とご年配の方とでは生きた時代が違いすぎる。もちろん教育以外で。すぐ思いつくものだとゲームやケータイの普及があるが、文化や趣味も多様化している。昔はなかった、聞いたことがなかったものって結構ある。なので、学力の差を教育の差と簡単に結論づけてしまうのは浅はかで、まずは時代の差と捉えるべきである。

 

ゆとりの何が悪いの?

もしも本当に学力低下の原因がゆとり教育だったとしても、ゆとり教育は良いか悪いかはまた別に考えるべき。ゆとり教育であったとしても世界的に見れば日本の学力はまだ高水準だったはず。

国際競争力が下がるとの声があるが、これも可能性がある程度の話。義務教育の段階でトップクラスの学力がなければ世界と戦えないのか。

 

論点はズレてしまうが、もしも国際競争力を高めるのであればもっと優先的にやらなければならないことがあるはずで、例えば日本の大学なんてそれこそ「ゆとり」であるし、そもそも少子高齢化が著しい国で国際競争力を高めるのは明らかに無理難題。

 

ゆとり教育学力低下につながる可能性くらいわかってたはずで、目指したのはもっと先にこと。ゆとり世代はようやく社会に出てきたばかりでこれから日本を支えていく立場にあるのだから、本当に教育の善し悪しをはかるのはいまからである。